多くの化粧品やスキンケア用品に含まれているグリセリン。
アレルギー反応が出ることがほとんどなく、安価で保湿力の高い成分なので、とっても使われやすいんです。
でもグリセリンがニキビや赤みの原因となってしまう人も一部いるそうな。
そういった人たちが実践しているのがグリセリンの含まれているコスメを使わない、もしくは使用量を減らす「グリセリンフリー」という美容法。
この記事ではグリセリンフリーについて、基本的な情報と、私が実際に試してみた効果を画像つきで紹介していきます。
グリセリンフリーとは
グリセリン・濃グリセリンを含むスキンケア用品や化粧品を使用せずに、肌質の改善を目指すことをグリセリンフリーといいます。
グリセリンがニキビの悪化を招くって本当?
2009年にサティス製薬さんがニキビ用化粧品の開発に役立つ「アクネ菌の保湿剤に対する資化性試験」の研究結果の発表をしました。
アクネ菌・・・?資化性(しかせい)・・・?
普通なら馴染みのない言葉なので、ひとつずつ解説していきます。
アクネ菌は普段から皮膚に存在する菌ですが、多量に増加することによりニキビの誘発や炎症を引き起こすと言われています。
またアクネ菌は好脂性であるため、脂質が多く存在する部位(ニキビとかね)に多くいます。
次に資化性とは、「微生物が、ある物質を栄養源として利用し、増殖できる性質」を示す言葉のこと。
つまりサティス製薬さんは、化粧品に配合されている一般的な保湿剤が、アクネ菌の増殖の原因になっていないか調べたっていうことですね。
で、その結果がコチラ。
グリセリンは何も配合していない場合と比較して4倍くらいの資化性があります。
一方でプチプラ化粧品の保湿剤としてよく使用されるBG(1,3-ブチレングリコール)やDPG(ジプロピレングリコール)はほとんど資化性がありません。
このデータからもグリセリンを使用しすぎると、ニキビが増える可能性があるというのは間違った情報ではないといえます。
グリセリンフリーのやり方
グリセリンフリーという名称ですが、グリセリンをどこまで避けるかは人それぞれです。
完全にグリセリンフリーを実行しようと思うと、洗顔・スキンケア・化粧品・クレンジング・シャンプー・リンス・石鹸とすべてグリセリンが入っていない商品を揃える必要があります。
でも完全にグリセリンを断ってしまうとお肌に乾燥を感じる人が多いので、最初は化粧水、乳液などのスキンケア用品からグリセリンフリーにして様子を見るのがオススメ。
というのもグリセリンは水溶性の保湿成分のため、洗顔やクレンジングなどの場合、水でほとんど流れてしまうのです。
一番肌に近い位置で長くとどまっているスキンケア用品をグリセリンフリーにすれば、それだけでも大きな効果が期待できます。
また基本的にはグリセリン・濃グリセリンが含まれていないコスメを選べば、ほぼ問題ありませんが、完全にグリセリンをなくすにはジグリセリン・○○グリセリル・グリセリン脂肪酸エステル類も避ける必要があります。
とはいえそれらに含まれるグリセリン量はごく少量になることが多いため、気にせず使用しても大丈夫かも。
もっというと個人的にはグリセリンが成分に含まれていても成分表の上位になければ、それほど気にしなくてもいいかなと思います。
グリセリンフリーの効果
アクネ菌が原因となる肌悩みにはニキビ、脂症、コメド、毛穴、赤みなどが挙げられます。
これらの悩みが解消される可能性がある一方で、保湿力の高いグリセリンを抜くことによって肌の乾燥が促進する可能性もあります。
乾燥する場合はワセリン、ミネラルオイル、スクワラン、ホホバオイル、ラノリン、ミツロウなどの炭化水素類・蝋類の保湿剤がワセリンとは関係がないためオススメとされています。
その他のオイルなどの油脂類の成分はほぼグリセリン脂肪酸エステルのため、皮膚の常在菌によって脂肪酸とグリセリンに分解されてしまうので、避ける人もいます。もちろんグリセリンが主成分となっている化粧水や乳液を使用するよりは、グリセリン量は少なくなると思いますので、絶対に使ってはいけないというわけではありません。
グリセリンフリーをオススメする人
- 脂性肌でニキビができやすい
- スキンケアをするとかえって肌が赤黒くなる
- 巷で良いと言われる基礎化粧品がほとんど合わない
上記に当てはまる人はグリセリンが肌に合わない可能性があるので、一度グリセリンフリーを試してみても良いかもしれません。
グリセリンフリーの商品一覧まとめ
グリセリンフリーの化粧水、乳液、クリーム、日焼け止め、洗顔料、美容液、クレンジング、オイル、化粧下地、ファンデーション、シャンプー、トリートメントなどを別記事にまとめました。
グリセリン・濃グリセリンを含まない商品が知りたい方は参考にしてみてください。
グリセリンフリーの効果を画像つきで検証
私が実践したグリセリンフリーの効果を画像つきで検証していきます。
ちなみにグリセリンフリーを始めたきっかけは赤ニキビがよくできることと、お風呂上がりの肌よりスキンケア後のお肌の方が赤みがあって汚い気がすること。
私がよく読ませていただいている「棺にコスメ」というブログの管理人様がグリセリンが合わないという記事を書いていて、もしかしたら私もそうかなって思ったんです。
使用するスキンケアは、肌水、白色ワセリン、メラノCC美容液(シミ部分のみ)で、洗顔はビオレ おうちdeエステ 洗顔ジェル なめらかです。
グリセリンフリーを始める前の画像がコチラです。(汚肌注意!!)
グリセリンフリーを始めて一週間後の画像がコチラ。
画像だけでは肌の調子が改善されているかわからないですね(*^^*)
体感としては悪くない感じ。明らかに潤いは少なくなっていますが、ガサガサに乾燥しているというほどでもなく。
この1週間は赤ニキビができなかったので、やはりグリセリンがアクネ菌の増殖の原因になっていた可能性はありますね。
ただそのかわりに白ニキビができましたが・・・まあ個人的には白ニキビはすぐに潰れて消えるし、痛みもそれほどないので良しとします。
今まではグリセリンの入っている化粧水、乳液をつけすぎていたのかもしれませんね。
このまま続けていけばいい感じに改善されるかもしれません♪
・・・・・・・・・
と思ったのですが、二週間目に入り、ガサガサに乾燥してしまいました・・・。
口周りは粉を吹き、鼻は手で触るとヤスリのようにザラザラ。もうたまらなくなって10日目にグリセリンを含む化粧水に戻しました。
グリセリンフリーによって肌が改善されていくのを、毎週、写真でアップしていこうと思っていたのですが、その夢はあっさりと砕け散りました・・・。
最初の一週間はそれまでの保湿の貯金でなんとか乾燥せずに持ってたけど、二週間目で底をついた感じかな。
グリセリンを含む化粧水に戻した次の日からもう肌が明らかに潤い始めましたが、2日目には鼻に赤ニキビが・・・。
私の場合はグリセリンがお肌に必要だったみたいですが、多分つけすぎるとニキビができたり赤くなったりする感じなのかなって思います。
特に鼻とその周辺が一番の悩みなので、このあたりは化粧水や乳液の量を減らして様子を見ようかな。
とりあえずグリセリンフリースキンケアで汚肌を改善する作戦は失敗に終わりました。
また別の作戦を実行していきたいと思います!
以上、「グリセリンフリーとは何か?グリセリンなしのスキンケア効果検証」でした。
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