薄い財布が欲しい、切実に。
そう思ってる人は多いと思います。特に荷物を持たずに財布やスマホをズボンのポケットに入れる男性は、できるだけ薄い小さい財布を求めているはず。
スキニーパンツやテーパードパンツみたいに肌にフィットするボトムスを履いてると、分厚い財布はポケットに入れにくいもんね。
そこで「薄い財布 おすすめ」「小さい財布 おすすめ」などで検索をしてみると、abrAsus(アブラサス)というブランドの商品が圧倒的な人気でヒットします。
ブロガーの良い評価のレビュー記事も多いのですが、一方で「小銭入れが使いにくい」や「カードが落ちる」というネガティブな意見もちらほら。
価格も14,950円とそれなりのお値段だし、個人的にもちょっと気に入らない点もあったので、自分が一番納得できる究極の薄い財布を手作りしてみることにしてみました。
レザークラフトのハンドメイド経験などはありませんが、異常にアイディアが湧いてきてやりたい気持ちが高まっているので早速作っていきます!
abrAsus(アブラサス)の薄い財布を研究してみる
abrAsus薄い財布の良いところ
abrAsusの薄い財布を見ると本当に素晴らしいデザインだと思います。特に私が気に入った部分は「重なる革の枚数が少ない設計」「コイン入れとカード入れが重ならない設計」「コインは合計15枚(999円)収納」という3つのポイント。
コインとカードが重ならないのは薄い財布を作る上では絶対ポイントですよね。紙幣は何枚かあっても大した厚みになりませんが、コインやカードは何枚か重なるとどうしても厚くなってしまいます。
そしてちょっと盲点だったのは小銭入れはコインが15枚入れば必要十分ということ。確かにちゃんと小銭を使って現金支払いをしていれば999円以上の小銭が手元に残ることはないはずですよね。
abrAsus薄い財布の悪いところ
- カードを重ねて入れなければいけないので、取り出すのが手間
- 小銭入れがいっぱい入れると膨らみそう
- 二つ折りの財布なのでお札が曲がってしまう
カードを1枚ずつ分けて入れるポケットがついた財布に慣れてしまっていると、いちいち全部のカードを出して必要なカードを探すのが手間に感じてしまいそうですよね。
あと商品ページには小銭が15枚入っている写真は掲載されていません。他のブログやYou Tubeで確認したところ15枚も入れると結構な厚みになっている感じ。
そして二つ折りの財布は小さくする上では良いデザインだと思いますが、私は大きさよりも薄さを重視したいのであまり二つ折りにこだわりはないんですよね。むしろ長財布のようなデザインの方が変わったギミックを搭載することなく、シンプルに薄い財布を作れると思います。
このような考えを持った上で、オリジナルの財布のデザインを考えました。
究極の薄い財布作りのために集めた材料
安いコストで作りたかったのでとりあえず100円ショップのダイソーで素材を探しました。
「フェイクレザークロスベーシックカラー」という、見た目は財布にピッタリの商品があったので購入。30cm×40cmで108円。
カラーは微妙なブラウン系、微妙なグレー系、綺麗なピンク系、微妙なブルー系があったので微妙ブルーをチョイス。
「ダイソーさん、マジでなぜこんな色のラインナップにした?」
って聞きたくなるくらい微妙な色ばっかりでした。ベーシックカラーとかいうなら普通の黒とか入れてよ。
こちらは75cm×65cmで108円のはぎれデニム。色んな布が売っていましたが、微妙ブルーに合いそうなものをチョイスしました。
究極の薄い財布を安く自作してみる
まずは材料をパーツごとに切り出します。
財布本体と中敷きはフェイクレザーで1枚ずつ。フェイクレザーは裏面がフェルトのような生地になっています。
そしてカードポケット4枚とコイン入れ2枚をはぎれデニムで用意。
まずは中敷きにカードポケットを4つ取り付けます。カードを重ねて入れずに1枚ずつ入れられるポケットを4つも作ったのはこだわりですね。
やっぱりカードがチラ見えしてるとすぐに必要なカードを発見できるし、取り出すのも簡単だもんね。
クレジットカード、免許証、保険証、は確実に入れるとして、あと1枚くらいあればとりあえず事足りるのかなって感じです。まあ2~3枚重ねて入れることもできるので、8枚でも12枚でも収納は可能。(財布の厚みは増しますけど)
小銭入れを横に2つ取り付けます。小銭入れを2ヶ所に分けているのも工夫の一つ。
小銭入れを1つにしてしまえば収納力は格段に上がりますが、コインはすべて下に偏ってしまいます。そうなるとこの財布のストロングポイントである薄さの魅力が半減してしまうのです。
また小銭入れを1つにすると小銭入れが深くなってしまうため、コインを探すのも取り出すのも手間になります。小銭は15枚入れば十分というabrAsusの考え方を取り入れて、このようなコインポケットの配置にしました。
サイズ的にabrAsusの薄い財布の小銭入れよりは収納力は多いので、問題ないかなと思います。2ヶ所あると上段は1円、5円、10円、下段は50円、100円、500円みたいにコインを分けて入れることもできますしね。
財布本体のフェイクレザーに中敷きを挟み、横の一辺を止めます。
財布を開くとこんな感じ。うん、想像通り、想像通り。
紙幣は中敷きの後ろに入れます。
紙幣7枚、カード4枚、硬貨10枚入れても厚さはなんと7mm以下。スマホより薄いです。
これはまさに究極の薄い財布を作ってしまったのでは・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・そんなわけありませんね。
ええ、そうです、この財布、使い物になりません。写真で見ていても気づきますよね、このフェイクレザーのペラペラ加減。
小銭の重さでグニャリと曲がってしまうレベル。こういう形状の財布を作れるような素材ではないですね。がま口やファスナーの小さな小銭入れくらいならいいかもしれませんけど。
袋からフェイクレザーを出した時から、「あ、無理だ」と気づいてはいたんですが、とりあえず前に進んでみました。
当初の計画通り、L字ファスナーを取り付ければもう少し完成品に近い形になりますが、さすがに手間がかかるだけなのでこのへんで止めておきます。
究極の薄い財布を試作してみて気づいたこと
真面目に作り方を読んでいた人には申し訳ないことをしましたが、今回の試作で気づけたことがあります。
それはこのデザインは本当に究極の薄い財布になりそうということ。
まあ自分の理想で設計したのだから当然のことですが、実際にそのサイズで切り出して手に持ってみないとわからない部分もあったんですよね。
でもこの試作を使用してみて、「これはイケる」って感じました。
本体素材をできるだけ薄くてしっかりした素材にして、ちゃんと縫製すれば私にとっては世界一使いやすい薄い財布になるはず。
スキニーパンツのポケットに入れてもそれほどシルエットを崩さず、使用できると思います。
中敷きのデザインはもう完璧なので、あとは本体をL字ファスナーにするか、マチを作ってがま口のような感じにするのもありかなとか妄想したり。
ただ本物の革素材を加工するのは結構難しそうなんですよね。特にファスナーの取り付けとかは初心者がいきなり取り組むようなレザークラフトのレベルじゃないような気がします。
とりあえず、またいろいろ考えて究極の薄い財布作りをしたいと思います。
以上、「究極の薄い財布を安く自作してみる【ダイソーのフェイクレザー使用】」でした。
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