一眼レフカメラはほぼキヤノンとニコンの二択になりますが、ミラーレスカメラは様々なメーカーやレンズマウントから選択しなければいけません。
Sony(ソニー)、Panasonic(パナソニック)、OLYMPUS(オリンパス)、FUJIFILM(富士フィルム)、CANON(キヤノン)、Nikon(ニコン)・・・。
スペック重視でソニー、小型・デザイン性でオリンパス、動画に強いパナソニック、色彩が綺麗な富士フィルム・・・それぞれのメーカーに長所・短所があって、選び方は人ぞれぞれです。
以前まではミラーレスでフルサイズセンサーを選ぶならソニー一択でしたが、2018年からキヤノンとニコンが、2019年からはパナソニックもフルサイズミラーレス市場に参戦してきます。
使用者の考えも人それぞれ、メーカーの考えもそれぞれある中で私が使用しているのは、以前にレビューをした、キヤノンのAPS-Cミラーレスカメラ、EOS M10です。(EOS Kiss Mに買い換えを検討中ですが・・・)
今回はキヤノンのミラーレスカメラEOS Mシリーズを実際に使用してみて感じた魅力をいっぱい語っていきたいと思います。
※キヤノンにはフルサイズミラーレスカメラ、EOS Rシリーズもありますが、レンズマウントが異なる(フルサイズはRF、APS-CはEF-M)ので、注意が必要です。
キヤノンのミラーレスカメラEOS Mシリーズはレンズが安くて高性能
一眼カメラを選ぶ上では交換レンズのラインナップを調べておくことは必須条件です。もちろんマウントアダプターなどを使えば他社製のレンズを使用することができる場合もありますが、専用レンズを使用するのが基本。
私はEOS Mシリーズで使用できるEF-Mマウントのレンズは、ミラーレスカメラの中でとてもコスパが良いと思っています。
正直に言うと種類は少ないのですが、各焦点距離をカバーできるレンズを一式揃えたときの価格は実はキヤノンがお得だと思っています。
それではEOS Mシリーズの代表的なレンズを見ていきましょう。
「EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM」は広角域をカバーできるズームレンズで、神レンズとも言われています。
風景を広く写したい場合に適しているので、旅行などで荷物を重くしたくない場合に持っていくレンズはこれ1本。ズームレンズですが、ほぼ広角端のみで使用しています。
ソニーのEマウント広角ズームの場合、「E 10-18mm F4 OSS SEL1018」あたりが焦点距離的には比較対象になると思いますが、キヤノンのEF-M11-22mmの方が3万円ほど安い相場(記事執筆時点)になっています。
もちろんまったく同じスペックではありませんので、どちらの方がコスパが良いと感じるかは人それぞれだと思いますが、私はキヤノンかな。
「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」はEOS Mシリーズの標準ズームレンズ。基本的にはレンズキットに含まれているので安くて入手できて、標準なので使い勝手も良いです。
欲を言えばもう少し明るさがあればもっと良いかなと思いますが、お値段を考えれば十分な性能だと思います。EF-M15-45mmの作例はこんな感じ。
「EF-M22mm F2 STM」はとても使いやすい焦点距離の明るい単焦点レンズで、こちらも神レンズと言われています。ちょっと軽々しく神が出てきすぎな気もしますが、確かに良いレンズなんです。
このレンズの良いところは単焦点ならではのF2という明るさと、その軽さ・薄さです。ズームはできませんが、焦点距離が22mm(フルサイズ換算35mmくらい)なので、スナップ撮影にピッタリです。
こちらも1本でのお出かけに向いていますが、広角と標準の間くらいの焦点距離なので、めっちゃ広く写せるわけではありません。とはいえインスタントカメラの写ルンですなどに近い焦点距離なので使い勝手の良さは抜群です。
がっつり観光に行く場合は建物の全景などが撮りやすいEF-M11-22mmがオススメですが、EF-M22mmは背景のボケた写真が撮りやすいので、友達とワイワイ遊ぶときなどに使いやすいですよ。
EF-M22mmの作例はこんな感じ。
「EF-M32mm F1.4 STM」は2018年に発売のイオス Mシリーズのユーザーが待ちわびていた、フルサイズ換算50mmの明るい単焦点レンズです。
50mmはポートレートや作品撮りに向いているといわれる画角で、カメラの基本ともいわれる焦点距離。
実はキヤノンはAPS-Cの一眼レフでもミラーレスでも、換算50mmの単焦点を販売してきませんでした。
多分フルサイズのカメラに移行させたいという思惑があるのだと思いますが、私はちょっとそれが残念でした。まあ一眼レフのユーザーならシグマなどサードパーティ製のレンズで、代用できたのですが、EF-Mマウントにはそういった選択肢もありません。
そんな状況で出たEF-M32mmの意味はとても大きいです。フルサイズミラーレスのEOS Rが販売されたけど、今後もEOS Mシリーズを存続させていく意思表示だと私は感じました。
EOS Kiss Mがバカ売れして、このレンズの発売が決まり、ようやく「今回の記事を書こう」と決断したくらいなので、とても私に希望を与えてくれたレンズです。
ただ記事執筆時点ではまだこのレンズは購入していません。すみません・・・。作例写真や口コミ・レビューを見る限り価格以上のレンズに仕上がっているみたいです。
「EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM」はダブルズームキットに付属している望遠ズームレンズ。
軽さと値段の安さが魅力的で、写りもまずまず良いです。軽さや価格を重視しているのでF値などは多少犠牲になって暗めのレンズではありますが、コスパとしては他社の望遠ズームレンズを遥かに凌駕していると思います。
EF-M55-200mmの作例とレビュー記事はこちら。
キヤノンのミラーレスカメラEOS Mシリーズはレンズもカメラも小さくて軽い
一眼レフカメラと比較してミラーレスカメラはミラーが入っていないので、小さくて軽いカメラになります。やっぱり首から下げて持ち歩くには重量が軽いほうが良いよね。
レンズについてもこれまでのキヤノンの商品作りを見る限り、EOS Mシリーズに関してはかなりサイズに拘っている感じがします。
おそらく標準レンズやズームレンズの明るさが物足りないのも、サイズ感を重視しているからだと私は考えているので、今後も基本的にはこのコンセプトは踏襲されていくと思います。
キヤノンのミラーレスカメラEOS RとEOS Mシリーズの違い
キャノンのミラーレスカメラはこれまでEOS Mシリーズのみで展開してきました。しかし2018年からEOS Rというまったく新しいミラーレスカメラが登場しました。
両者の大きな違いはイメージセンサー(撮像素子)のサイズです。EOS Rはフルサイズと呼ばれるサイズのイメージセンサー、EOS MシリーズはAPS-Cと呼ばれるサイズのイメージセンサーで、面積でいうと2倍以上の差があります。
イメージセンサーはカメラにおいて一番重要なパーツで、基本的には大きいほど画質面、ボケ度、高感度性能などにおいて良い写真が撮れます。
ただしセンサーサイズが大きいほど、カメラは大きく重くなり、価格も高くなります。EOS Rはプロであったり、本気の趣味としてお金を使える人向きのシリーズで、EOS Mシリーズはライトな層をターゲットにしているといえますね。
だってEOS Rで使用できるレンズのRF28-70mm F2 L USMとか定価40万円以上だよ?これがEOS Rの発売と同時に発表されるレンズなんだから、さすがにちょっと軽い趣味程度では買えないよね。
EOS MシリーズはEOS Rが発売されたことによってコンセプトがよりはっきりしたと感じます。
キヤノンのミラーレスカメラEOS Mシリーズの一覧
EOS Mシリーズの中にも、機能がそれほど多くない初心者向けのカメラもあれば、一眼レフの中級機に近い映像エンジンを積んだハイスペック機もあります。価格を見ながらお財布と相談して、自分の使い方に適したものを選んでくださいね。
ちなみに新しめの機種を購入する場合はキャッシュバックキャンペーンなどをやっている場合があるので、活用するとお得に購入できます。
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