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映画「告白」を観た感想・レビュー「今まで観た邦画の中ではトップクラス」

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amazonのプライム・ビデオにいつのまにか追加されていた映画「告白」。

2010年に公開された松たか子さん主演の作品で、第34回日本アカデミー賞を受賞しています。

当時かなり話題になっていたので、ずっと観てみたいと思っていて8年越しでようやく鑑賞しました。

感想を簡潔にまとめると・・・

「多少突っ込みたくなるストーリーもあったけど、今まで観た邦画の中ではトップクラスに面白い」

ただ他のブログやサイトのレビュー・評価を見ると結構微妙。絶賛しているものもあれば、かなり辛口に面白くないとかつまらないと書いてあるものも。

まあ、あまり気分の良くなる映画ではないし、確かに脚本が甘いと感じる部分もあったけど、それ以上に物語に引き込む力が強かったと思うんだけどな。

ということで今回は映画「告白」の感想をまとめてみました。個人のブログなので批判的な意見なども書きますが、ご容赦ください。

※ネタバレなしの感想はここまでです。ここからは普通にストーリーをネタバレしながらレビューしていくので、鑑賞前の方はご注意ください。

映画「告白」を観た感想、良いと思ったところ

内容がエグい、だがそこが良き。

生徒に娘を殺された復讐として、教師がエイズになった恋人の血液を飲ませる、というシーンから始まり、松たか子さん演じる森口 悠子(もりぐち ゆうこ)が淡々と事件のことを話します。

最初からかなり引き込まれる内容で、自分も教室にいる生徒の気分で没入して聞くと、本当にドキドキしてきます。あとから思い返すと冒頭のシーンが一番好きかもな。

このシーンが長々と説明的すぎて良くないという感想も拝見しましたが、そうかな?私はこのシーンはわりと自然に見れましたけど。

ルナシー事件の話だったり、何かが起こったときの生徒のお迎えは同性の先生が行くという学校のルールの話だったり、あとで必要になってくる伏線は張ってるけどそんなに不自然に入れてる感じもしなかったんだよね。

少年A、渡辺修哉(西井幸人)のキャラクターは特に良かったですね。中二病的な要素もあり、もちろん境遇がかわいそうではありますが徹底的に悪役だったことが好感を持てました。

途中で北原美月(橋本愛)と恋愛関係になってしまいそうで萎えそうだったところでしたが、見事に彼女を自らの手で殺してくれました。ただの暇つぶしだったって。そうそう、こういう展開が欲しかったんですって感じ。

漫画の話になってしまいますが、デスノートでミサが出てきたときに「まさか月と恋仲になるんじゃないだろうな」と少し不安になりました。でも月はあっさりと作中でそれを否定。なぜかそのシーンを思い出してしまいました。

清々しいくらいに登場キャラクターのほとんどがクズだったり、悪だったり、理解不能だったりするので、変にキレイな映画とか見ると虫唾が走るという人にはピッタリなんじゃないでしょうか。

少年B、下村直樹(藤原薫)も修哉に利用されただけかと思いきや、実は森口愛美(芦田愛菜)ちゃんを故意に殺していたり・・・お母さんの下村優子(木村佳乃)も息子への愛情が異常だったり・・・。一番マトモそうな委員長の美月も闇深い感じだったしね。

ラストで事件がきれいにまとまる

序盤からどんどんストーリーが怒涛の展開を見せていくので、これはどういう終わり方になるのかな、と映画を観ていて色々想像していました。

が、修哉が作った爆弾で自分の尊敬する生みの母親(黒田育世)を殺してしまうというラストは本当に気持ちの良い(?)終わり方だったと思います。

※ちなみにラストは爆弾が本当に爆発したのか、それとも森口先生のウソなのか、どちらとも取れるような終わり方でしたが、私は爆発していると考えています。

この映画で描かれた一連の死の連鎖。時系列で描くと全ての始まりは修哉の母が行っていた幼児虐待にあるといえます。

  • 修哉の母が修哉を虐待し、捨てるように離婚
  • 修哉は母に認めてもらいたいという承認欲求から犯罪を計画
  • 直樹が巻き添えになり、結果的に直樹が愛美を殺害
  • 森口が復讐のためにHIV患者の血液を混入させた牛乳を飲ませる(嘘かもしれないけど)
  • 直樹は精神錯乱状態になる
  • 直樹の母が直樹を殺し自分も自殺をしようとする
  • 直樹が母を返り討ちにして殺害
  • 森口の告白でイジメの対象になったことがきっかけで修哉は美月と仲良くなるが、結局理解は得られず殺害
  • 修哉は爆弾で自爆しようとするが失敗する
  • 修哉の作った爆弾で修哉の母を殺害し、復讐完了

という感じで、修哉の母親が死ねば見事に因果応報なんだよね。だから私は爆弾は修哉の母親がいる大学内で本当に爆発している方がストーリー的に好みかな。

改めてストーリーを思い出しながらまとめてみましたが、見事な流れですよね。

映画「告白」を観た感想、イマイチと思ったところ

基本的に私は褒めるより貶す方が得意なひねくれ者なので、面白かった映画でも批判的な意見が多くなることはご了承ください。

「告白」の場合は基本的にストーリーへの疑問点が多いです。やっぱり「ん?」って思っちゃうと内容に入り込めない原因になるよね。

一回観ただけでの感想なので、見落としや勘違いがあったらすみません。

B組の生徒はなぜ全員秘密を守る?

まず一番気になったのは森口の告白をB組の生徒が誰も口外しないこと。なんか内緒にするようにメールが来たみたいなこと言ってたけど・・・普通はさすがに警察とか親とか他の教師とかに言うよね?

だって担任の教師が「私の娘を殺したのはこのクラスの二人です。復讐のために二人の牛乳にHIV患者の血液を入れました」って言ってるんだよ?大問題にならずにクラス内だけで秘密が守られたまま、何ヶ月も経過していくことは違和感しかありませんでした。

そもそも森口先生はいったいどういう計画だったんだろう。たまたま秘密が守られたから良かったものの、普通だったら通報されて、牛乳に血液を入れたのが嘘だとバレて復讐失敗に終わっちゃう気がするんだけど。

直樹が狂う描写

直樹は森口の告白を聞いてから学校にも行けず、ひきこもりの生活を送るわけですが・・・さすがに極端すぎませんか?

例えば性交渉した相手がエイズに感染していたことがわかって自分にも感染の可能性があるとしましょう。直樹くんみたいになりますかね?

もちろんショックは受けると思うし、不安にはなるでしょうけど、普通は病院に行くなり、ネットで調べるなり、家族に相談するなり冷静にやるべき行動を取ると思うんですけど。寺田(岡田将生)が訪問してくるからってそんなに追い詰められるもんかね。

もう愛美を殺したことはクラス全員と森口にはバレてるんだし、今さら怖がっても遅いと思うんだけど。愛美は死んだと勘違いしてプールに投げ入れたことになってるんだしむしろラッキーじゃん。

終業式での爆破を予告する動画をサイトにアップするという修哉の愚行

アダルトDVDのモザイクを消すような技術を持った天才少年・修哉にしてはちょっとお粗末すぎるミスだと感じました。

だってクラスメートも噂するくらい周知されてたサイトなんだし、不用意すぎません?修哉なら爆破時刻に自動的にアップされるようにするくらいできそうな気がしちゃいます。

何より映画の最終局面なのに、たまたま修哉が動画を事前にアップしてくれたから森口が復讐完了できた、というのはオチの展開としてイマイチ面白くない。

他にもイマイチな点は、冒頭のシーンの最初の方で教室のざわつきがうるさすぎてウザいとか、HIVという実名の病気にしなくても良かったんじゃないかとか、音楽や効果音がちょっと邪魔に感じたシーンがあったとか、いくつかありますが、まあ細かい点なので割愛。

役者さんの演技や配役に関してはまったく文句はありませんでした。まあ私はよほどの棒読みじゃなければそんなに演技は気にならない人間なので。

一方で演出面では中島哲也監督は評価が高いみたいですが、私には良さがあんまりよくわかんないかも。最後の爆破のシーンとかもちょっとチープに見えちゃった。逆回し時計が回って逆再生される演出は面白いと思ったけどね。

以上、映画「告白」を観た感想・レビュー「今まで観た邦画の中ではトップクラス」でした。

映画「告白」のキャストなど

  • 監督 中島哲也
  • 脚本 中島哲也
  • 原作 湊かなえ
  • 森口 悠子(もりぐち ゆうこ) 演 - 松たか子
  • 寺田 良輝(てらだ よしき) 演 - 岡田将生
  • 下村 優子(しもむら ゆうこ)
  • 演 - 木村佳乃
  • 森口 愛美(もりぐち まなみ)
  • 演 - 芦田愛菜
  • 桜宮 正義(さくらのみや まさよし) 演 - 山口馬木也
  • 戸倉(とくら) 演 - 高橋努
  • 渡辺修哉の父 演 - 新井浩文
  • 渡辺修哉の母 演 - 黒田育世
  • 渡辺修哉の継母 演 - 山田キヌヲ
  • 瀬口教授 演 - 鈴木惣一朗
  • 竹中さん 演 - 二宮弘子
  • 下村 直樹(ナオキ:元テニス部) - 藤原薫
  • 渡辺 修哉(ナベ:帰宅部) - 西井幸人
  • 北原 美月(ミヅホ:バドミントン部) - 橋本愛