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キヤノン EOS M10を半年使用した感想 初心者のミラーレス一眼におすすめ!

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私が愛用しているカメラ、Canon EOS M10です。ぱっと見た感じはおもちゃみたいな外見ですが、大きいイメージセンサーを搭載した、ちゃんとしたミラーレスカメラなんですよ。スペックの割に価格が安く、EOS M10の購入を検討して、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか?

EOS M3に比べるとレビュー情報が少ないので、不安になっている方もいるかと思います。そんな皆様のために、購入後半年ほど使った私が完全初心者目線でこのカメラの魅力を語りたいと思います。

Canon EOS M10の簡単なスペック

スペックはメーカーサイトなどでも確認できると思うので簡単に紹介しますね。スペックとか見てもよくわかんないよって人はスルーしてください。

撮像素子 APS-C
レンズマウント キヤノンEF-Mマウント
連写撮影 4.6 コマ/秒
シャッタースピード 1/4000~30 秒
画素数 1850万画素(総画素) 1800万画素(有効画素)
撮影感度 通常:ISO100~12800 拡張:ISO25600
AFセンサー測距点 49点(最大)
撮影枚数 液晶モニタ使用時:255枚
液晶 チルト式液晶
防水 なし

EOS Mシリーズの中では廉価版の位置づけなので、特別に他のミラーレスよりもスペックで勝っているわけではありません。ただ価格も安いのでAPS-C機で明るくて使いやすい焦点距離の単焦点レンズを使いたい場合の一番良い選択肢ではないでしょうか。

Canon EOS M10を使用した感想

SNSに写真を載せると「写真撮るの上手ですね」と言われるように

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実るほど頭を垂れる稲穂かな・・・

これはカメラを買って最初の頃に外出して撮った近所の風景。初めてでも簡単にこんな綺麗な背景ボケを楽しめます。

以前まではTwitterやブログなどに写真を載せる時、スマホで撮った写真を載せていたんです。その頃は「写真撮るの上手ですね」なんてコメントは一度も貰ったことはありませんでした。

でもEOS M10を買って、適当に撮った写真を載せていくと、面白いくらい皆さんからお誉めの言葉を頂けるようになったんです!私の腕前が上達したとかいう話ではなく、ただカメラを変えただけ。それだけで自分でもスマホカメラより格段に良いと思える写真を撮れるようになりました。

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これも近所のお花を適当に撮っただけ

多分、ミラーレスを初めて買おうと思ってる初心者の多くは、「スマホカメラでは撮れないような綺麗な写真を撮りたい」って思っているはず。お子様の成長記録にしろ、旅行やお出かけの思い出スナップにしろ、美しく残しておきたいですもんね♪特に今はインスタグラムやツイッターで綺麗な写真がガンガン流れてくるから、自分もこんな写真を撮ってみたいって思っちゃう方も多いんじゃないかな?(私がそうでした)

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動きのある被写体はあまり得意ではないのですが・・・

私と同じような気持ちでミラーレスを探している方にはこのEOS M10はオススメです。こんなトロンとボケた写真が届いたその日から楽しめちゃいます。もちろんぼかしが写真の全てではありませんが、多分私と同じように、初心者さんはみんなまずは綺麗なボケに憧れるはず!(笑)
ということで、目的だった綺麗な写真を撮るということに関しては十分満足ができるカメラでした。

持ち運びしやすいのでちょっとしたお出かけに最適

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私の購入前の不安がひとつ。果たしてカメラを買ったところで写真の趣味が長続きするのかどうか・・・。正直お出かけする時にいちいちカメラをぶら下げるのがめんどくさくなってすぐに飽きてしまいそうな予感。こんな悩みは私だけかと思っていましたが、意外とネット上にカメラを買ったものの、あんまり持ち歩かなくて宝の持ち腐れになっている方もいらっしゃるようで。

それなりにお値段も張るものなので、やっぱり買うからには使い倒したい!そう考えて私は一眼レフではなく、重量の軽いミラーレスを選びました。

そしてその選択は大正解でした。多分もっと重かったら私は散歩に持ち歩くのが辛くて投げ出していたような気がします。私のEOS M10はレンズやストラップを着けて450グラムくらい(レンズは下で説明する神レンズ)。たかが450グラムでも首から下げて長く歩いていると結構な負担になります。ただこの程度ならまだ私はそんなに苦になりませんでしたよ。

多分初心者が購入するミラーレスカメラの大事な条件のひとつは小型・軽量であることが挙げられると私は感じています。

ダブルレンズキット付属のEF-M22mm F2 STMが凄すぎる

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紅葉の時期に撮りに行った写真

さて初心者にオススメのミラーレスカメラは小型・軽量であることと、もうひとつ。F値が低く使いやすい焦点距離の単焦点レンズがあることです。

F値・・・焦点距離・・・単焦点レンズ?

多分わからない単語が多すぎて困っちゃいますよね。それぞれについて凄く簡単に説明します。

・F値・・・カメラに取り込む光の量を数値化したもので、この値が小さいほど光を多く取り込めて明るい写真が撮りやすくなります。簡単に言うとF値が小さい方が良いレンズです。

・焦点距離・・・レンズから撮像素子までの距離です。それによって変わってくるのは画角で、焦点距離が短いレンズは画角が広く、焦点距離の長いレンズは画角が狭いです。画角っていうのは簡単に言うと写る範囲のこと。スマホで説明すると、インカメラは自分の手を伸ばして顔がアップになりすぎずに写るようにしているので、画角が広くなっています。それに対してアウトカメラは自撮りにはあまり使われないので一般的にインカメラよりも画角が狭くなっています。

・単焦点レンズ・・・要するにズームができないレンズです。もうちょっと対象を大きく写したい時は自分で近づいて、小さく写したいときは自分で離れなければいけません。
絶対ズームが出来たほうが便利だろ!と突っ込んだそこのあなた・・・正解です。その通りです!ただ、F値が低くてズームができるレンズはどのメーカーもなかなかなくて、あっても初心者は絶対に手を出さないような価格なので、単焦点レンズに絞っています。

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これもEF-M22mm F2 STMで撮った写真

さて、用語がわかったところで、見出しのEF-M22mm F2 STMのレンズを見てみましょう。まずはF値、F2はかなり明るいレンズでボケが綺麗です。これほど明るいレンズを本体とセットで販売してくれているのは、現状、キャノンだけだと思います。やっぱり初心者が最初に一番感動するのはとろけるようなボケが効いた写真を撮れたときだと私は思うので、このレンズはキャノンのミラーレス機を持つなら必携です。

そして焦点距離、これは22mmという数字の部分になるのですが、これはフルサイズ換算で35mmくらいになります。ちょっとフルサイズ換算の話をしだすと初心者にはかなりややこしい話になるので、それは別記事に書くとして、単純に画角の話をしますね。
このレンズの画角はかなり標準に近い広角レンズという感じ。広角の割には広すぎない。手を伸ばして自撮りするとなんとか頭のてっぺんから胸くらいまで写った人間が2人入るくらいの感じです。で、この画角、かなり使いやすいと思います。ある程度大きく写したい風景撮りでも・・・。

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標準よりの画角とはいえ、結構広く写せてません?

テーブルフォトや料理にも使いやすいし・・・

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お得意のラーメン写真!

スナップや記念写真などのポートレートにも・・・

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広角なのでそんなに離れた位置からじゃなくても良い感じの大きさに

結構幅広く使える焦点距離なんじゃないかなと思います。私はダブルレンズキットで買ったので、EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMのレンズも持っているのですが、普段のお出かけはEF-M22mm F2 STM 1本だけです。もちろんズームが欲しいこともありますが、ちょっとしたお出かけならレンズの交換とか手間をかけずにカジュアルに楽しみたいというのが一番ですからね。

EOS M10を使って初心者が撮った写真がこちら

さて、今まで載せた写真もEOS M10で撮った写真ばかりだったのですが(被写体がEOS M10の写真だけスマホカメラで撮っています)、もう少し撮った写真を載せていきますので、初心者がどんな写真を撮れるのか、参考にしてもらえれば嬉しいです。

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EOS M10の購入レビュー!良いところと悪いところ

良いところ

安い

意外にも安い!この性能でレンズが2本付いて新品で5万円ちょっと・・・。これはオリンパス、パナソニック、ソニー等、他社の同じようなスペックのミラーレスカメラ+レンズの価格と比較すると圧倒的にコストパフォーマンスに優れています。もちろん質が悪いから安いというわけではなく、キャノンという、一眼レフを含めたカメラでは国内ナンバーワンの一流メーカーの商品なので、品質も安心できますよね。

なぜこんなに安いのかはよくわかりませんが、昔からカメラ、レンズを製造しているから安く作る技術もできているとか・・・ミラーレスカメラに関してはオリンパス、パナソニック、ソニーに遅れを取っている面もあるので、シェアを取りに行きたいという思惑もあるのかもしれませんね。

パンケーキレンズが良い

感想にも書きましたがEF-M22mm F2 STMのレンズが良いです。薄くてかさばらないし、キットレンズに入っているからお得に手に入るし、写りも良い。(こういう薄型のレンズをパンケーキレンズというそうです)
ただ逆にいうとパンケーキレンズを使わないのであれば、このカメラを選ぶ必要もないと思うくらいなので、必ずダブルレンズキットで買うか、ボディ単体+パンケーキレンズ単体で買いましょう。通常のレンズキットでは標準ズームのレンズしか付いてきませんし、ダブルズームキットでもパンケーキレンズは付属しません。

撮像素子(イメージセンサー)が大きい

撮像素子はカメラ本体の部品の中でもっとも重要な部分で、この大きさ(センサーサイズ)が大きいほど、高画質な写真を撮れます。ミラーレスカメラのセンサーサイズはパナソニックとオリンパスが出しているマイクロフォーサーズという規格を使っている人が多いですが、EOS M10はAPS-Cという一回り大きいイメージセンサーを使っています。そのため、背景ボケや画質が綺麗な写真を撮ることができます。

重くない

持ち運びが楽ちんです。ただこれに関してはパナソニックやオリンパスのカメラの方が軽いものが多いかもしれませんね。先程出てきた通り、イメージセンサーが小さいためレンズサイズも小さくなり、総重量は軽くなりやすいです。どちらを取るかですね。個人的にはEOS M10の重量は持ち運びが嫌になるほどの重さではありません。

撮影モードが結構良い感じに使える

被写体によってF値、シャッター速度、ISO感度などを変えて、理想の描写を得ることは初心者にはとても難しいです。しかしEOS M10はシーンに合わせてたくさんのモードを使うことができます。「プラスムービーオート」「クリエイティブアシスト」「自分撮り」「ポートレート」「風景」「クローズアップ」「スポーツ」「手持ち夜景」「料理」「ハイダイナミックレンジ」「魚眼風」「油彩風」「水彩風」「ジオラマ風」「トイカメラ風」「ソフトフォーカス」「ラフモノクロ」がありますが、私はプラスムービーオート、料理、自分撮り、トイカメラ風、ポートレートがお気に入りで良く使います。これならモードを選んであとはシャッターを押すだけで、綺麗な写真が撮れるので、かなり助かっています。

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撮るのが難しいと言われている夜景も「手持ち夜景」でブレずに・・・

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トイカメラ風を使うとノスタルジックでオシャレな雰囲気に

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自分撮りは不自然じゃない程度の美肌モード

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料理は勝手に美味しそうな色味に

誰でも簡単に良い写真が撮れる

何よりもこれが一番!iPhoneよりもちょっと良い写真が撮りたいっていう希望を簡単に叶えてくれた最高のカメラです。

悪いところ

拡張性が低い

M10の上位互換とも言える、EOS M3と比較すると足りないものがいくつかあります。一つは電子ビューファインダーが付けれないこと、もう一つは外部マイクが付けれないことです。私はお気軽持ち歩きカメラにはファインダーは必要ないと思っていますので問題はありません。ただ外部マイクは個人的には挿せるようにして欲しかったかなと思います。

というのもyoutubeに投稿する動画を撮るときとかに、音質をよくしようと思うと、音声と映像を別で録らなければいけなくなるからです。別録りしてあとで編集ソフトで合わせるのは結構めんどくさい作業なんですよね。元々写真用で、あわよくば動画でも使えたらいいなくらいの気持ちで買ったので、最初からわかってはいたんですけどね。

とはいえ自分撮り用のチルト式液晶とか、Wi-Fiを使ったスマホへの転送機能とか、一般的な初心者の方が欲しがりそうな機能は備わっているので、M10でも問題ない人が多いような気はします。もしファインダーや外部マイクが必要な方は少し値段が高くなりますが、EOS M3を買うのが良いと思います。これでも他社の製品と比べたら十分リーズナブルですからね。

EOS M3の詳細はコチラ↓↓↓

レンズの種類が少ない

Canonは一眼レフでは間違いなくナンバーワンですが、ミラーレスに関してはまだまだ後発のため、レンズの種類が少ないです。これはかなり残念な点ですね。レンズの種類というのはカメラメーカーを選ぶ上で一番大事な要素になってくるので、キャノンには今後もどんどんEF-Mマウントのレンズを作って欲しいところです。

バルブ撮影ができない

バルブ機能というのは撮影者がシャッターボタンを押している間シャッターが開き続ける機能です。主に打ち上げ花火や星空を撮影する時に使う機能で、ほとんどのミラーレスカメラや一眼レフカメラについています。

しかしこのEOS M10にはなぜかついていません。私は購入から1年くらい経って花火を撮影しようとして気づきました。撮らない人には必要のない機能ですが、軌跡が入った綺麗な花火の写真を撮ろうと思っている人にはEOS M10はおすすめできません。

EOS M10の後継機EOS M100との違いを比較

2017年10月に発売されるEOS M100はEOS M10の後継機となります。映像エンジンがDIGIC 6からDIGIC 7になっていたり、上位機種のEOS M5と同じデュアルピクセルCMOS AFになってオートフォーカス速度がアップしています。

当然ほぼすべての面でブラッシュアップされているので、同じ価格で売っているのならM100を買えば良いと思います。ただEOS M10の方が安いのならばM10を選んでも良いなと思う程度の違いしかないかもしれませんね。少なくともこのカメラを持っている人が買い換えようと思うような劇的な変化はないように思います。

細かい違いとしてはM10にはなかったバルブ機能がM100はついています。この点はM100を羨ましく感じるポイントです。くそー。

M10の購入を考えている人のほとんどは「APS-Cセンサーを積んで綺麗な写真が撮れる手軽で割安なデジカメ」という部分を重視していると思います。この条件はM10で十分に満たしているので、もっとスペックを求める方はM100以外の選択肢も出てきてしまうんじゃないかな。

ということで少なくとも両者の価格が近づかない限りはM10を選んでも基本的には後悔しないと思いますよ。

初心者にオススメのミラーレスはEOS M10で決まり?

ここまででEOS M10の魅力をたくさん語ってきましたが、じゃあみんなEOS M10を買うのが最適かというとそうではありません。拡張性を求める方はEOS M3を選ぶだろうし、オートフォーカス速度を求めるならEOS M5やM6も選択肢に入ってくるでしょう。(値段は高くなるけど)

そしてレンズの種類や軽さを求めるならば、オリンパスやパナソニックのミラーレスをオススメしますし、動画や動体の撮影がメインならばソニーのミラーレスを選んだほうが良いかもしれません。価格重視の方は中古で安くなっている型落ちのボディを買えば、EOS M10よりも安く済ませることができることもあります。

EOS M10は初心者の方の有力な選択肢の一つではありますが、他にも状況に応じてオススメするカメラは変わってきますので、そのあたりは別記事で初心者にオススメのミラーレスとして、紹介したいと思います。

以上で私の愛用のカメラ、EOS M10の使用レビューを終わりたいと思います。最後までお読み頂き、ありがとうございました。
EOS M10ダブルレンズキットはコチラから↓↓↓

※追記

その後、望遠ズームレンズ(EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM)を買い足しました♪そのレビューはコチラ。

www.kaoru-blog.com

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